
会社からQC検定を受験するように言われて、今度受験します。昇格要件にもなってくるみたいだし、何とか1発で合格したい。勉強しようとテキストを探しているけど、沢山あって何がいいのかよくわからないなぁ。レビューをみてもどれも同じような評価だしなぁ・・・。合格者の経験談を交えてどれがおススメか教えてほしい
本記事は会社からQC検定の受験を促されて勉強を始める方は多いと思います。
試験を受けるからには合格したいし、効率よく勉強していきたいですよね。
そこで今回は、1発合格できた自分が合格までに使用してきたテキストと
そのテキストの良かった点、悪かった点を実体験を交えてお伝えします。
合格者が使用したテキスト
各テキストのメリット・デメリット
使用したテキストまとめ


使用したテキストは以下の通りです
1回で合格!QC検定2級テキスト&問題集
一般的によく使われているであろうテキストですね。
【選んだ理由】
とりあえず出題範囲の項目について解説と演習問題がついていたから。
中身は特に精査しませんでした。
【良かった点】
・合格する為だけにフォーカスしている。
・各章の終わりに内容の理解を促す基礎問題集がついている。
自分の勉強スタイルにあっていた。
・比較的基礎問題が多く、問題集を周回しやすかった。
【悪かった点】
・各章の解説が定義を載せているだけなので、分かりにくい。
・解説が省略している部分があり、なんで?と思う項目がいくつかある。
・赤シートで解答を隠せるようになっているが、小さい。また、問題のすぐ下に解答があるため、非常に使いにくい。というか、使わなかった。
・演習問題が基礎問題が多いため、本試験の難易度に対応できない場合がある
おススメ度・・・3 (悪い 1・2・3・4・5 良い)
自分はどちらかというと、問題をひたすら解いて解き方を理解するタイプです。
なので、公式の理屈やなぜそうなるの?は後回しでも結構大丈夫な人です。
なので、解説の通りに解く→見ないでやってみるというような感じで進めました。
このテキストのメリットは解説の後に基礎問題ですぐに解き方を確認できるところかなと。
習うより慣れろ的な感じで使うと基本的な問題パターンは抑えられると思います。
ただし、何故そうなるのか?というところについては合格することだけにフォーカスしているのであまり詳しい解説はありません。
なので、深く理解から求める人には別の参考書が必要かと思います。
あと、この1冊で受かるか?と聞かれた場合は、
出来なくもないけどホントに合格ラインギリギリかなぁというのが個人的主観です。
問題がほとんど基礎問題なので、過去問を解くとちょっとレベルの差を感じてしまうと思います。
実際、このテキストを終わらせて過去問集に以降したら「こんなんやったっけ?」という感じでした。
なので、まずはこれで基礎的な解き方を身につけてこれプラスで過去問集等の問題集を別に1冊やると良いと思います。
過去問題で学ぶQC検定2級 2020年版 (2020年版) (日本語) 単行
【選んだ理由】
Amazonのレビューがそこそこ良かったのと、過去問が6回分と問題数のボリュームが多かったこと。
実力把握と知識定着のために購入しました。
【良かった点】
・実際の過去問を収録しているので、本番のレベルが知れる。
・自分の現状の実力を推し量る事ができる。
・収録過去問数が多い。過去6回分なので、本番の難易度で網羅的に学習できる。
【悪かった点】
・文字が小さい。読めない事は無いけど、ちょっと疲れます。
・解説がわかりにくい。別の参考書で基礎知識を学んでいないと意味不明。
おススメ度・・・4
資格試験に合格する為の近道はまず実際にどの程度の問題が出題されているかを知る事から始まります。
このテキストは過去6回分の過去問が収録されており、一通りこなせばほぼ出題範囲はカバーできるでしょう。
解説は本当に解き方くらいしか書いていないため、事前に別のテキストで知識を入れてから周回していくのがおススメです。
過去問を解けるようになると自信もつきますし、
実際の試験と同等のレベルで練習ができますので確実に受かりたいという方は購入をおススメします。
ただし、文字が小さくて読みにくいと感じる事がありますのでその点だけは注意してください。
1回で合格!QC検定2級実戦問題集
【買った理由】
もう少し問題をこなしたかったので、参考書と同じシリーズの問題集があったため購入しました。
【良かった点】
・こちらも合格にフォーカスしている点。(理屈がわからなくても問題を解ければいいという感じ)
・基礎問題、重要問題とレベル別に問題が記載されている事。
・過去問の数値を少し変化させて載せているので、過去問のレベルに触れられる。
・過去問集よりは解説が丁寧。
・問題数が多く、全ての範囲を勉強できる。
【悪かった点】
・赤シート。小さいし、邪魔。結局使わなかった。
・問題のすぐそばに解答が書いてある。回答につまったときに答えをチラ見して、なんとなく解けた気になりがち。
・知識がある前提なので、解説が細かいところが省略しがち。
おススメ度・・・4
レビューとかみてると結構酷評されてますけど、
合格にフォーカスしている点と基礎問題・重要問題に分けて書かれているところは個人的にすごく良かったです。
理由としては、自分も効率よく1発合格を目指していました。
完璧な理解までは求めていなかった点
どれを捨てるか?を決めるのに基礎・重要の記載がある点
は重宝したからです。
基本的に基礎は全部解けるようにしておいて、
重要でどうしても理解できない問題は完全に捨てるという割り切りが出来ました。
なので、
合格できれば良いという考えの方
問題をこなして解き方の定着を図りたい方
にはおススメです。
ただ、ある程度の知識があるという前提で取り掛からないと、解説が結構省略されていたりします。
解説を読んでるのに分からなくて詰むという現象が発生します。
参考書をやった後に取り掛かるのがベターです。
番外編


番外編ですが、品質管理の手法分野を勉強していると、なんでこうなるの?
意味がわからん!という事が絶対に発生します。
自分のように合格できりゃいいから、「そういうもんなのね」と割り切れる人はいいです。
しかし、「なんで?」と理屈から納得したい人には
今までのテキストだと説明不足でなかなか勉強が進まないと思います。
そこで、QC検定のうち、品質管理の手法分野のみになりますが、「なんで?」を解消するテキストをご紹介します。
入門 統計解析法
【買った理由】
合格だけにフォーカスした勉強をして合格後、まさかの業務で統計的手法をつかった解析をする羽目になり理屈を理解しないととてもじゃないけど対応できないと思ったから。
【良かった点】
・QC検定で勉強していた時に感じた「この式はどっからでてきた?」がきっちり説明されている。
・式の導入がなるほどと思える。理解できる。
【悪かった点】
・統計解析の入門書とはあるが、ある程度の知識はないと難しいかも
おススメ度・・・5(手法を理解したいという人には最適かと)
まず、QC検定の勉強時に意味不明だった式の導入が詳細に説明されているので分かりやすいです。
これの存在を知っていればもう少し効率的に勉強できて知識の定着もできていたかもしれません。
QC検定の品質管理の手法を理解しながら進めたいって方にはおススメです。
ただ、証明等の数学的記述が多いため万人向けではありませんね。
人によっては拒否反応がでるのでそこは注意した方がいいかもしれません。
(まぁこれを手に取る人はこういった数学的表現が大丈夫な人だと思いますが)
まとめ


今回はQC検定2級を合格する為に自分が使用してきたテキストについてご紹介してきました。
結局どのテキストを使えばいいかに関しては、
また、実際自分で触れてみたときに、こっちの方が分かり易そうとなったら自分の選んだものを信じてやってみてください。
結局テキストは合格をサポートするためのもので、保証するためのものではありません。
やったらやっただけ結果が伴ってくると思いますので、テキストを決めたらさっそく勉強を始めましょう。
今回は以上です。
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